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優しい八百屋さん

tokoの部屋

今住んでいる所は前の家から徒歩で15分くらいしか離れていませんが、それだけでかなり生活圏が変わりました。
前に住んでいた地区は本当に富裕層ばかりでキレイな街でしたが、たった徒歩15分離れただけで今住んでいる地区は下町感に溢れていて、引越してきた時になんだかホッとする様な居心地の良さを感じました。
行きつけのスーパーもドラックストアも違うお店になって、もう以前にあそこに住んでいた事を忘れてしまいそうです。

不思議と、あの富裕層ばかりのキレイな地区に戻りたいとは1ミリも思いません。
こっちの方が性に合っていたのかもしれません。

そしてこっちに引越ししてきて、仕事が無い日に行く安い八百屋さんがあるんですが、そこが本当に良いんです。
店先にドサッとリンゴや玉ねぎ、じゃがいもなどがカゴに入って売っていて、そこにダンボールで「玉ねぎ1カゴ100円」って書いてあるだけ。
こんな八百屋さんって今時あるんですね!ドラマとかでしか見た事なかったかも。


でも私がこのお店が好きな理由はそれだけじゃありません。
お店で働いている優しいおばちゃん。
なんか大きめのチェックのエプロンを着て、いつも化粧っ気もなくて、髪の毛も謎のバサバサの金髪な風貌なんですけどね(おばちゃんごめんなさい)

優しさが滲み出てるんです。

ちゃんと話した事はありません。会計の時に「はい、520円ね!ありがとう!」程度の必要最低限の会話しかしないんですけど。
あの滲み出る優しさと、笑顔にとてつもなく癒されるんです。

だから私は仕事が無い日はその店に行って、フルーツと野菜を買います。
それだけで良い1日を過ごせるからです。

やっぱり、人を幸せにするのは、人の優しさだと思います。

なんかたまに、人の悪意に触れてしまう事ってあるじゃないですか。
知らない人でも、知ってる人でも。
その悪意に触れるだけで、ずっとモヤモヤして、憂鬱な気持ちになって、「なんであんな事言うの?」って今度は腹が立ってきて、今度は「忘れよう」って頑張って気持ちを切り替えようとして。あの後味の悪さったらないですよね。消化のし様がないですもん。

でも人の優しさに触れると、歩いていても顔がニヤけちゃうような、気持ちよくて清清しい気持ちになります。後味が良いんですよね。

二度と会わないかもしれない人に優しくする。親切にする。
その事がどれだけ大事なことなのか、八百屋のおばちゃんから学びました。

私も、誰かをニヤけさせてしまう位の後味の良い人間になりたい。
その気持ちを忘れずに過ごそうと思います。








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