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義母の話~お正月はまったりなんて誰が言った?編~

義母のこと

前回の続きです。

そんなこんなでお蕎麦を食べ終え、なんだかんだでもう寝る時間。
新婚の頃、義母がまだ調子がいい頃、私にパジャマを買ってくれていたのを覚えていたのでパジャマは持っていきませんでした。

「あの~お母さん、パジャマありますか?」
「…ない」

え!パジャマない?!どうしよう!パジャマないと眠れないじゃん!
すぐに近くのユニクロを検索するも、もう閉店してる。
どこかやっている店はないか検索しました。

そうしたら見かねた主人が「ない訳ないだろ」と2階に上がっていきました。
旧夫の部屋のクローゼットを開けると、山ほどパジャマがありました。昔買ってくれた私のパジャマも。
パジャマを持って下に降りると、義母はやはり猫背でじーっとこたつに入っていました。

お風呂を頂こうにも、この家は完全に亭主関白な義父の家なので1番風呂は義父が入っています。
だから次に入るときは、必ずお風呂に何かわからないものがプカプカ大量に浮いています。
義母は料理を作らないくらいなのでもちろん掃除もしていない様で、お風呂場はどこを見渡してもカビだらけなんです。あれを掃除しようと思うとカビキラー5本は必要なんじゃないでしょうか。

疲れてるけど、お風呂でも休まらない…ちーん

そして、お風呂から上がり、義母に
「ドライヤー貸してもらえますか?」と聞くと

やはり「…ない」

と言われます。

ドライヤーがないってどういうことですか…お母さん…

初日にしてまだ2時間と経たないうちから、最高に居心地の悪さを感じました。泣

なのでその翌年からは、荷物にはドライヤーも追加されました。
小さな子供もいるので、海外旅行並みの荷物の量ですよ。
ホテル泊まる方がよっぽど楽だよ…

結局、人の家に泊まるってことは、勝手に色々使うわけにいかないから
いちいち「あれありますか?」「これ使っていいですか?」って確認しなくちゃいけないんですよね。
それを聞くだびに、数秒の沈黙の後、すーっごくめんどくさそうに動き出すんです。
だから私だって、いちいち聞きたくないんですけど、でも!聞かないと過ごせないんですよ。

1度だけ、ホテルに泊まることを夫が了承してくれたことがあって、その旨を義母にメールしたことがありました。
そうしたら、電話がかかってきて
「…なんでホテルにとまるの」
「お母さん具合悪いから迷惑かと思いました。お気になさらにで下さい。
お母さんもその方がいいですよね?」
「はい。でもお父さんがうるさいから、うちに泊まってちょうだい」
って言われてたんです。
結局、息子と朝から晩まで酒を飲みたい義父が騒いで、夫の実家に泊まることになったんです。

来て欲しくないってハッキリ言われて、そこに泊まる私の気持ちも理解して欲しかったです。
でも夫は「気にするな」しか言いません。

真冬のすごく寒い時期なのに何故か暖房をつけないあの家で、
すっごく不衛生そうなコタツで暖を取るしかなく、
髪の毛が逆立ちするほどの乾燥しきった部屋。
寒すぎるのと乾燥が凄すぎるので、温度・湿度計と100均でスプレーを急遽買いました。
それを四六時中、部屋中にかけまくります。
それでも湿度は全然増えません。泣
寒いのでずっとコートを着て過ごしています。
暖房つけてもいいですか?と聞くと
「tokoちゃんが寒いんだって」ってまた猫背でじーっと抑揚のない声で、何故か皆に私が寒いことを公表します。
夫もダウンを着てこたつに入ってるんです。
なんで暖房つけないの?!
なんで何も言わないの?!

謎です。謎しかありません。

今まで自分の実家で過ごしていたお正月。
母が作った美味しいおせち。母が作った美味しいお蕎麦。
大事な家族や親戚の人たちとの暖かくて楽しい時間。
そのどれもが当たり前と思っていましたが、
それはやはり、どれもが母が作ってくれていたものなんだと、
誰かが努力して頑張らないと、楽しくて居心地のいいお正月は過ごせないのだと
切実に感じました。

夫の実家は、居心地のいいお正月を総出で私に委ねました。

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