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モラハラ夫ベビースイミングに行く、の巻

忘れられないモラハラ事件簿

うちは転勤族なので、息子が生まれたばかりの頃は知り合いがいなくてとにかく毎日暇でした。
そこで生後7ヶ月くらいからベビースイミングに通う事にしました。
私が行っていたベビースイミングは週に四日間行き放題で、確か月水金土、とかそんな感じで行ける日に行って良かったんです。
毎日予定が無かった私達にとってそんなに予定が入るなんて最高にラッキーでした!
しかも真夏の暑い日は私も気持ち良いし、そこでちょっと話せるママも出来たり、私にとってベビースイミングは息子の初めての習い事だし、とにかく私と息子にとって無くてはならない存在になりました。

ベビースイミングって人気みたいで毎回結構な人数がいたんですけど、よくベビーを連れてきてるパパさんを見掛けました。
土曜日だと、大多数はパパなんです。平日は沢山のママに交じってパパがちらほら。
正直めっちゃビックリしました。パパが連れてきてるだけでもビックリだけど、平日に水着を着て大勢のママに紛れる勇気!
きっと私「ほんと凄いな、いいな」って羨望の眼差しを向けていた事でしょう。笑
しかもパパが子供とめちゃくちゃ楽しそうにプールに入ってる姿は、心がとっても和みました。

そこでアホな私は、夫にもベビースイミングに息子と行って欲しい!と願ってしまったんです。
その場合もちろん私が家で待ってるなんて有り得ませんけどね。
ただ、夫が息子と二人で楽しそうにプールに入ってる姿を、観覧席から微笑みながら眺めてみたかったんです。

結果、やっぱりそうはなりませんでした。
実際は微笑んで見ている場合なんかじゃない。脈がすごい速さでドクドクして倒れそうな時間でした。笑

まず、夫に提案した時点で相当嫌そうな顔をされました。
なので“土曜日はパパばっかりな事、週四日分の月謝を払っているので土曜日も出た方がお得”となんとか説得して、しぶしぶ夫から了承を得ました。

そんなこんなで私は土曜日をとっても楽しみにしていたのですが!
来たる土曜日の朝。とっても不機嫌な夫は「ベビースイミングのやり方を教えろ」と言ってきました。正直最初は言ってる意味がわからず目が点になりました。
「ベビースイミングなんて難しいことは何にもないよ!先生が教えてくれるからその通りすれば大丈夫だよ!」ととりあえず答えたのですが、その答えじゃ不満だった様で、もっと細かく教えろと不機嫌に言われました。

今にして思えば、こんなこと私に聞いてきたのも
「簡単にお前の希望通りになんてしてやるか」っていう事だったのかもしれません。

私が通っていたスイミングスクールはスポーツクラブに入ってる様な大きな施設ではなくて、スイミングのみの小さな施設だし、子供も大勢利用しているのであちこちにわかりやすく張り紙もしてありましたし、とにかくそんな事を聞かれても何を教えたらいいのか分からなくて困りました。
だって、更衣室に行って着替えをして息子と楽しむ、そしてお風呂で温まって帰ってくる。
すっごくシンプルな事だし、それ以上に何を知りたいんだろう?

そしていよいよ三人でプールに着きました。
私は夫が知りたい事がわからないので、とにかく着いて行ける所までピッタリついて歩きました。
「靴はここに入れるんだよ!(どうみてもここが靴箱だけど)」
「ここが更衣室だよ!(どう見てもここしか更衣室ないけど)」
「それでこっちが男の更衣室だよ!(一目瞭然だけど)」
「私はここから見てるからね!終わったら迎えにいくから!(そんな人いないけど)」
と、狭い施設の中を案内して回りました。

そしてやっと観覧席について、二人を眺めていたんですけど、夫が明らかに怒りを込めている表情をしているではありませんか。。

「何だろう?何の説明が足りなかったんだろう?今絶対私に怒ってる。なになになに?」

自分に至らなかった所があったのか、説明が足りなかった所はないかずっと考えていて結局二人の姿を微笑ましく眺める事なんて出来ませんでした。

そして何とかレッスンが終わった様で、息子と夫を迎えに行く時間なのですが、レッスン後はお風呂に浸かって体を温めてから上がる事になってます。でも待たせるとまたすごく怒られると思い、私は早めに更衣室の前で待機していました。

でも待てども待てども二人はやってきません。

なんで?すれ違ったかな?
頭は真っ白で脈がすごい速さで波打ってます。

「やばいやばい」私は館内を走り回って二人を探しました。
でも二人はいません。

そしてまた更衣室の前で待ち、出てこなくて、館内を走り回るという事を繰り返してたらやっと二人は出て来ました。

待たせていた訳じゃなくて良かった…。
どうやらゆっくりお風呂に浸かっていたみたいです。
そして夫の表情も和んでいたのでとりあえず安心しました。

でも。
車に戻るや否や、やっぱり私に対して思うところがあったらしく怒り始めました。

やっぱり何かあったのか…。そう思いました。

どうやら夫はロッカーのカギを持ってプールに行った所、コーチに「このカゴに入れてくださいね~!」と促されたらしいんです。確かにプールに入る前にカゴにカギを集める事を伝え忘れてました。
それで「カギのことちゃんと俺に教えてなかっただろ!」と。
俺を困らせたな、恥かかせたなと、怒ってた訳なんです。

でも、正直ですよ?
そんなん、自分で確かめろ!と思ってしまいました。

よく生きてるよな、と。

人間生きてれば「初めて」な経験て沢山ありますよね。
その度に誰かに1から10まで教わらないと出来ないんですかね?

ごめん!と謝ったものの、そのことでそんなに怒るなんて呆れちゃいました。

何故、気が乗らないことでも楽しんでトライ出来ないんだろう?
何故、そんなに私に怒るんだろう?
当時モラハラという事を知らなかった私は日々そう思って過ごしていました。

こうして“ベビースイミング”という思い出も嫌な思い出に変換されてしまったんです。







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