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忘れられないモラハラ事件簿~息子の入院編 後編~

忘れられないモラハラ事件簿

前回の続き

そんなこんなで息子は手術することになり、約1ヵ月半後に手術日が決定しました。
当たり前の事なのかもしれませんが、手術ってそんな前から予約をするものなんですね。
息子の手術日は火曜日で、最短でも1週間入院すると言われました。
もちろん私が付き添います。
ということは、
息子の入院セット+息子おもちゃや本など暇をつぶせる物+私の着替えやパジャマ、化粧水やお化粧道具を最低限持っていかなくてはなりませんでした。
結構な量の荷物です。


そして、息子の食事は出ますが、もちろん私の分はありません。
まだ4歳になりたての息子を置いて病院を抜けるなんて有り得ないし、3食は売店で済ませるしかないのか…
そして、もちろん私のベッドもありませんので、大部屋のシングルのベッドで息子と毎日寝ることになりました。


ここで私の夫への要望は
・病院への送り迎えをして欲しい
・土日を挟むので、1日くらいは看病を変わって欲しい、それが無理なら1時間でもいいから外に出たい
でした。


手術日は1ヶ月以上も先の事なので、夫に送り迎えをして欲しいと頼んだ所、
「仕事休めるかわかんない。荷物が重くて大変なら、事前に荷物を病院に送れば?そうすれば2人で行けるでしょ」と言われました。

いやいやいや!総合病院でそんな「入院の人の荷物のお預かりサービス」なんてしてる訳ないじゃん!てかまだ仕事の予定も入ってないのに、休めない前提なの?半休でいいんだよ?
いや、この人は休む気が無いんだ。。

それなら「行けるよ!」と快く返事をしてくれて、間近になって「ごめん!どうしても抜けれない仕事が入った!」って言われる方がよっぽど良かったです。
なのに、最初から行く気がない返事。


昔から絶対に私と息子の為に自分を犠牲にすることはありませんでしたが、まさか息子の手術に関してもそうなるとは思いませんでした。


そして入院日になり、夫は結局半休を取って病院まで送ってくれました。
送ってはくれたけど、どこか釈然としない想いがずっと心の中にありました。


病院に向かう車の中で夫は「じゃあ日曜日にお見舞い行くね」と言いました。
え?今日は火曜日。手術は水曜日。
手術の日も来れないの?水曜日も木曜日も金曜日も、土曜日も?!

「土曜日なにか用事あるの?!」
「いや、何もないよ」
私は予想外の展開に「なんで何もないのにお見舞い来ないの?!」とビックリして聞きました。
「だって俺が行ったら迷惑でしょ」だそうです。
なんなんだよ!その理由!!!


「え…じゃああなたが入院しても迷惑だろうからお見舞い行かないよ?」と言ってみたら
「あ…じゃあ行けたら土曜日いくわ」

だから“じゃあ”ってなんなのよ!

そして手術日を迎えて、息子は小さな身体にダボダボの手術着(?)を着て、帽子を被って、私に「バイバイ」とニコニコ手を振って手術室に入って行きました。

リスクの少ない手術だとわかっていても、息子のあの姿を見て涙が出ました。
全身麻酔をして口の中の扁桃腺を切除するんです。
きっと私が思っているよりも怖いだろうし、痛いんだろうな、と、そう思うと胸が苦しくて、不安で、病室で黙って待つのが辛くて私は手術が終わるまでの間、うろうろと時間を潰して過ごしました。


手術日も手術の時間も夫に伝えていたのですが、夫からの連絡は何もありませんでした。
連日誰もお見舞いに来る気配もないので、看護婦さんは私達の事をシングルマザーだと思っているっぽかったです。

そして息子の手術は無事に終わり、息子はショックと痛さから大泣きをして弱っていました。
代われるものなら代わってあげたい、と心から思いました。。

そして息子は弱りながら「パパに会いたい…」と言いだしました。
お見舞いに来る気も、連絡さえもよこさないパパ。

息子のその一言に、何故か息子に申し訳ない気持ちになって、また私の胸は締め付けられました。
そして私は夫に「サトル、今日頑張ったんだよ。会いたいって言ってるけど、どうしても来られないんだよね?」とメールをしました。

そうしたら
「明日行くわ」と返事が来ました。


来れるんかい!!!!!

夫は木金土日お見舞いに来ました。
その代わり「駐車料金が高いので長くは居られない」と言って長居することもなかったので1時間でも看病を代わってくれる事はありませんでした。

息子の術後の経過はかなり良好で、月曜日に退院する事が決まりましたが、夫はやはり休めないと言って日曜日に荷物を半分持って帰ってくれましたが、とは言っても、残り半分の荷物も結構あったので「ベビーカーを持ってきて欲しい」と頼んだのですが夫は見事にそれを忘れて、私は眠ってしまった息子とトートバック2個を抱えて、何とか帰って来ました。

私はずっと夫にお願いなんてしてきませんでした。
自分に出来る事は自分でなんとかしてきました。

だから、夫にお願いするというのは、助けて欲しいからです。
家族の為に仕事をしてくれているのかもしれない。
でも、家族が本当に困っている時に助けられない仕事は一体何の為の仕事なんでしょう?
家族の為?自分の為?

結果、夫は後半お見舞いに来てくれました。


でも。


でも。



この時の気持ちを今でも私は消化出来ていませんし、二度とこの人に頼み事をしたら駄目だと思いました。
こんなに嫌な気持ちになるなら、最初から頼らなければいい、と。


これが忘れられない出来事の一つです。
まだまだありますのでまた書きます。




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